概要

“Sequental Graphics”は臨場感を描画するためのペイントソフトウェアです。キャンバスはループする時間軸を持ち、ユーザーは時間軸上のどの時点に配置するかを考えながら、キャンバスにストロークを描画します。描画は常にループ再生され、表示結果を見ながらリアルタイムに線を追加して行くことができます。表現された絵は、画家の手の動きを感じさせるものになり、描画時の臨場感を伝えることが出来ます。これにより、静止画と動画の特徴を兼ね備えた「動く静止画」を表現できるようになりました。

コンセプト

多くのペイントソフトは、主に現実世界のメディアの再現を目指しています。例えば絵の具の隆起や擦れなど、紙やキャンバスによって生まれる質感をシミュレートし、再現しようとしています。技術の進歩によって再現力は飛躍的に向上していますが、紙の再現を目指している以上、紙の表現力を超えることはありません。本ソフトウェアでは、画家がキャンバスに絵を描く際の手の動きをタイムライン上に記録することで、描画時の臨場感を保持し、再現することを目指しました。”Sequential Graphics”は、現実世界のメディアを模倣するのではなく、コンピューターに適した新しい表現の可能性を提示することを目的としています。

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